最近、謎の電波を受信してプレイしていなかったFE風花雪月をプレイしていました。
ストーリーや設定に思うことが多々あったので、
愚痴吐き程度にお付き合いください。
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◆学園生活要素、いる???
そもそも、何故風花雪月を嫌煙してたかというと、
当初の「学園生活を楽しんでFEをプレイしよう!!!」という
デカ目の声にかなり抵抗感があったからです。

士官学校を舞台に話が進んでいくのですが、
実際にプレイすると学園生活ではなく
・お茶会(ステータスと支援値が上がる)
・食事(武器技能のレベルを上げる指導用の体力と支援値を上げる)
・釣り(生徒いない)
・キャラに色んなもんを押し付ける(指導用の体力が回復する)
というよくわからんことしかしないし、
支援会話や内容も士官学校らしさはゼロで、
学生らしいこともなく、教師という教師もいないという感じで。
学園生活とは?????感が凄いと感じました。
デカ目の声は悪。


◆語られない要素が多すぎる癖に、メインストーリー4本とも薄味
風花雪月は良くも悪くも考察要素が非常にあるのですが、
何故かメインストーリーで全然触れられず。
「考察してだからなんだ??」とか「なんでこれメインストーリーで語らねえの?」
ということが非常に多いです。

全てをベラベラとメインストーリーで語る必要はないと思いますが、
それにしてはメインストーリー4本とも薄味で、
うーん?????????という感が非常に強いです。
特に銀雪の章と翠風の章はマップもストーリーもほぼ同じという手抜き感を感じます
ラスボス違うぐらい。

勘違いしてほしくないのはストーリーには個人的に納得がいかないだけで、
シミュレーションRPGとしてみれば、ゲーム性は非常に高く、
かなり面白く遊べたと思います。別途キャラ評価の記事で取り上げたいと思います。

次の項目からはそれぞれ薄味のストーリーを解説できればと思います。


◆薄味のストーリーを話す前に抑えておきたい風花雪月のバックボーン①
風花雪月はそもそも「今に至る前にこんなことがあってそれのせいでこうなってます!」
というのを抑えないと行動指針や、何故そうなったのかが腑に落ちないところが多いです。
だから、ちゃんとストーリーの中でかけと。
いや、正確にいうと全てのメインストーリーを周回しないと分からないような作りにするなと。

ざっくりいうと
・ソティスがフォドラに降臨し人間に知恵を与える
・人間、高度な文明(現代社会に近いような文明)を築く
・人間、「神なんか必要ねえんだよ!」と言い出し、ソティスに喧嘩を売る
・ソティスと人間で戦争開始、人間負ける、大地は荒廃する
  → この人間の末裔が闇に蠢く者(アガルタの民)、以降闇うご
・ソティス、戦争で荒廃した大地の蘇生を開始し、完了し聖墓に眠りにつく
・ネメシス、聖墓のソティスの亡骸と血?を盗む(闇うごの策略)
・ソティスの血を取り込むことで炎の紋章を得て、
 骨と心臓から天帝の剣+紋章の遺産と紋章石を得る。
 さらに軍勢を率いて、女神の眷属が住まうザナドを襲撃し眷属たちを虐殺した。
 → 軍勢がフォドラ十傑、キャラの紋章を持つ大本の子孫。
     殺された眷属の生き残りがレア(セイロス)
・セイロスはアドラステア帝国(エーデルガルトのとこ)を建国させる。そして、帝国と組んで
 神祖を取り戻すためネメシスに戦いを挑み、タルティーン平原で討ち取る。
   → これがゲームスタート時のムービー
・レア「フォドラ弱体化したからいい具合に歴史捻じ曲げて、フォドラ十傑の力利用したろ!!!」
 → 偽りの歴史+エーデルガルトの反乱の起因となった紋章第一のフォドラが誕生

~700年後~

・そのアドラステア帝国から闇うご軍師バーンの策略で、ファーガス神聖王国が独立して誕生
・よーわからんけど、このタイミングでレスター諸侯同盟も誕生(多分帝国が弱体化)
 →主人公の時代の国勢が出来上がる


~500年後~

帝国貴族フリュム家の内乱が発生。
   フリュム家内乱に関与したコーデリア家、帝国の内政干渉を受ける。
   リシテアがダブル紋章マウスに(おそらくこの段階で闇うご関与)
・七貴族の変というのが起こり、エーデルガルトのお父さんが失脚。傀儡政権に。
 その後、エーギル(フェルディナントのとこ)家が帝国の実権を掌握することに。
ダスカー地方にてファーガス国王ランベール(ディミトリのお父さん)と親しい人らが
 殺されるダスカーの悲劇が発生。
 →おかげでディミトリが心に闇を抱えるアイテテテな奴に。
  この事件の首謀者がアランデル(エーデルガルトの叔父)と思い、帝国へのストレスマッハ。
  実は首謀者はコルネリアでこいつも闇うご。
       闇うごの目的は不明だが、エーデルガルトに炎の紋章を宿らせるため、とかなんとか。

というところまで抑えないと「何やってんだコイツら?」となる
かな~~~~りイケてないストーリー展開になっています。


◆薄味のストーリーを話す前に抑えておきたい風花雪月のバックボーン②
紅花を除くルートでは敵対関係になる、
エーデルガルトについて抑えておく必要があります。

エーデルガルトは上記でも書いたように、
失脚した傀儡政権皇帝の娘の一人で、
その後、ダブル紋章付与とかいう訳のわからない闇うごの技術で、
炎の紋章とセイロスの紋章が宿っています。

また、七貴族の変や自身の出仕もあり、
紋章制度や現状のフォドラの貴族制度、改善しようとしないセイロス教団に不満を抱いています。
※支援でようやく分かるのですが、体勢改善をしようとしてないのはレアのみで、
   セテスは現状のフォドラの在り方に疑問を思っています。子安 is GOD.

それ故に、幼少期からセイロス教団へのヘイトが貯まっており、
いつかはぶっ倒してやる!と思っていた、
というのが共通ルートのバックボーンとして存在します。

ここまで長えんだよってね。
次からは各種章について色々。


◆翠風・銀雪の章について
これが所謂王道FEのような展開で、
帝国サイドのエーデルガルトを何とかして、それの裏にいる闇うごもぶっ倒す!
というルートになっています。
特に不満点という不満点はありませんが、
ディミトリの扱いが兎に角雑で、翠風も銀雪も知らないうちに死んでいます。
ディミトリに関してはヘラってる、個人的に「メンヘラゴリラ」と呼んでいますが
メンヘラゴリラのままなので何も出来ないで勝手に死にます。
何やってんだお前。
翠風に限ったことではないですが、
個人的にディミトリの振る舞いに納得がいかない点が風花雪月で多いです。
王道FE主人公っぽい見た目なのに、ウジウジ度でいうと歴代トップかもしれません。
IFのタクミ以上に糞。

また、主人公の正体もこのルートで判明します。
そしてレアの糞度が尋常じゃないほど高まります。

更に銀雪ルートでは「やってんなおめえなあ!!!」という一文が晒され、
コイツが悪くね????になっていきます。
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全体的に翠風だけでは悪いところは見当たらず、
銀雪が翠風使いまわし、翠風が銀雪の使いまわしストーリーなことに納得がいかない。

それこそ、銀雪は元々が黒鷲ルートの派生なので、
フェルディナント辺りに焦点を当ててストーリー展開をしてほしかったとも思う。
※フェルディナントは実質の権力者のエーギル家の嫡男なので


◆蒼月の章
これもそれなりに王道FEの展開で、
ディミトリが王になっていく話し・・・なのだが、
ダスカーの悲劇のせいで帝国を恨んでいることもあり、
中盤ぐらいではグズグズグズグズと復讐復讐と展開がうざい。

2部になると、全てを失ったディミトリがメンヘラゴリラ化する。
・・・いや、クラスメイト生きてるし、全部は失ってねーだろと。
フェリクスから死ぬほど嫌味を言われるのに、メンヘラゴリラを維持するメンタルゴリラっぷり。
そして、仲間の絆やロドリグの死を経て、
ちゃんとした王に成長する・・・話なのだが、
ちゃんとした王に成長するのに6節もかかる。
おおよそ六ヶ月の間、仲間と過ごしているのにも関わらず、
このゴリラ、復讐だのなんだのずーっとヘラっている。
この脚本にした意味も不明だし、
ロドリグが死んでようやく気がつく、というのは如何なものなのか。
そもそも、仲間も六ヶ月もヘラられたら、いい加減にしろ!となるはずなのだけど・・・
※勝手な想像だが、ディミトリはゲーム中で最強クラスに強く、
 このメンヘラゴリラの状態では指導も何も行えない、という状態になる。
 ゲームバランスを取るためにヘラらせたのか?としか思えないぐらい、
 ヘラっぷりに整合性が取れない。

あと、エーデルガルトが唱える覇道に対して、
ディミトリは王道になるべきなのだと思うが、
何故かディミトリも覇道であり、
覇道VS覇道という構図で展開に面白みがない。
結局、復讐と死者の怨嗟に苦しめられるメンヘラゴリラがウジウジしてるだけ。

また、このルートでは闇うごと決着がつかない。
エーデルガルトを闇堕ちさせてでも、付けるべきだったと思う。

なお、最後のムービーは風花雪月の中でもっとも個人的な好きなムービーで、
結末としてはかなり評価できる。過程がゴミ。


◆紅花の章
個人的にはエーデルガルトが好きなので、好きな章なのだが、
肝心な内容が何もない。
びっくりするほど何もない。
淡々とフォドラを制圧していって、
要人を倒して終わり。終わり。

覇道を敷くエーデルガルトにはもっと覇道を敷くなりの苦悩や、
相手が非常に強いだとか、三国志の曹操のような赤壁の大敗ぐらいの苦渋を味わった上で、
最後に勝利を掴んでほしかったと思う。
(風花雪月は耐久戦が無いのもあるので、特定ユニット生存戦があってよかったとも思う)

また、闇うごとの決着がつかないルート
・・・なのだが、ストーリーの展開上
「光の杭(闇うごテポドン)を打たれた際にヒューベルトが逆探知すれば闇うごの本拠地にいける」
はずなので、何故決着がつかない結末になったのかが全く理解できない。

また、ストーリーとしては黒鷲の学級の父親とかを更迭とか失脚させているのにも関わらず、
ニコニコして全員くっついてくる。謎。
(逆に銀雪になると整合性が取れる形になる)

このルートになるとレアのヤバさが露骨に描かれ、はっきりと対立するので、
ある意味ではラスボスでぶっ倒せてスッキリ、という感じはある。
(※銀雪のラスボスもレアだが、致し方がなく感がある)

ただ、何故か夜明けの追撃戦と2部鷲獅子戦がない。
マ ジ で意味がわからない。
エーデルガルトと合流したときのムービーもない。
演出を考えたやつを引っ叩きたい。


◆ストーリー全体を通しての不満感
まず間違いなく諸悪の根源は闇うごこと、アガルタと、
エーデルガルトが不満に思う世を作り、
アガルタの殲滅をなし得えず、
セイロス教団を使って全て封殺し、
保守的な姿勢を取り続けるが妙に慈愛深く徹底できないレアことセイロスである。

ここに対してのアンサーが非常になぁなぁに描かれており、
メンヘラゴリラのウジウジを六ヶ月書いたり、
エーデルガルトがちょっと偉そうにしたりする描写を書くとかぐらいで、
心が熱くなる展開も特段無く、
それならもっと他に描くことあったんじゃないの?感が凄い。

また、ここまで書いた内容や
「薄味のストーリーを話す前に抑えておきたい風花雪月のバックボーン」を書くのにも
最低でも全ルートをしないと風花雪月のストーリーの全てが分からず、
周回を前提として作っている割に「大団円ルートはありません」はないだろうと。

主人公の選択で話が変わる・・・と謳い文句があり、
確かに細かいところでは演出が変わったりはするのだが、
大きく分岐するのは銀雪と紅花だけ。
もっと分岐があっても良かった。

また、天刻の拍動というタイムリープ的な設定があるので、
個人的にはレイジングループやグノーシアのように、
各ルートや支援、外伝クエストをこなすと情報が溜まっていき、
特定の条件を満たすことで特定のルートが開放される、
というようなゲーム作りがあっても良かったと思う。

兎に角、ストーリーが薄味。マップやゲーム性は面白い。


今回、コエテクが監修しているとのことだが、
そもそもコエテクのストーリーは三国無双6辺りから酷い。
直近で言うと戦国無双5がゴミストーリーなのに何故任せたのか。
キャラデザや、支援会話はそれなりに面白いし、
ゲーム性も面白いのに、本当にもったいない作品だという印象を受けた。